極彩色のクオーレ
「手段はありますけど、シナワニが動き回っていては狙いが定まらなくて無理ですー。
失敗したときのリスクをできるだけ低くするために、リビアたちにはここへ逃げてもらいましたー」
「てことは、拘束しちまえばこっちのもんってことだな!
それはリビアが何とかしてくれる!
だから俺たちは、あのシナワニの気を引いて、リビアが狙える隙をつくるぞ!
リビア、それでいいな!?」
「当然よ、あたしを誰だと思ってるの?
しっかり働きなさい!」
セドナが確認すると、上から目線の口調が返ってきた。
相変わらずのこの態度、どんな状況でも変わりそうにない。
さすが、とラリマーは苦笑してナイフを三本投擲した。
等間隔にシナワニの背面に刺さる。
ナイフを抜こうとうごめくシナワニの胸部に、セドナはハンマーで殴りかかった。
ニコもブーメランを投げ、シナワニの体を切り裂いていく。
やや離れたところで手板を二つ持ち、リビアは生まれる隙を注意深くうかがう。
どちらも兎用のように使用不可能というわけではないものの、傷ついたり割れたりしていて操りにくい。
細かいささくれが刺さって痛いが、気にしている場合ではない。