極彩色のクオーレ
「レムリアン、あたしより後ろに下がって、少し離れていなさい」
命じると、レムリアンが静かにリビアに向いて首を振った。
彼が口を開くより早く、リビアはぴしゃりと言う。
「命令よ、従いなさい!
あんたがそこに立っていると、人形が飛ばせなくなっちゃうのよ!」
「しかし、ワタシはリビアを……」
「シナワニならあいつらがどうにかしてくれているから大丈夫よ。
それより、失敗するわけにはいかないの。
あの気持ち悪い生物、頭だけはいいから、失敗したらもう通用しないかもしれない。
それだけは絶対にさけなくちゃならないわ、だからどきなさい」
「……承知しタ」
レムリアンはリビアの斜め後ろに立ち、彼女に危害を加えるものが近づかないか目を光らす。
息を吐き、リビアは紐の先につないだ三体のぬいぐるみを見つめた。
「ひどいことしちゃってごめんね、ちゃんと直してあげるから。
もう少し、あたしと一緒に頑張って」
――ヒュンッ!
ぬいぐるみを撫でようとしたリビアの頭上を、ブーメランが通過した。
リビアは慌てて首をひっこめたが、髪の毛が何本か切れてしまった。