極彩色のクオーレ
「ニコ!何するのよ!?」
「すみませーん、怪我ありませんかー?」
間延びした声に、怒りの情が萎えていく。
リビアは肩を回して、今のことを頭から追い出した。
目の前の大物を狩ることにだけ集中する。
(ダメ……まだ、触角があたしの方に動こうとしているわ。
まだよリビア、まだ……待つのよ)
ブーメランをラリマーに投げ渡したニコが、シナワニから距離をとった。
砲となった右膝をシナワニに向ける。
セドナが大きく後方へ飛んだ。
火薬の臭いに、触手がピクリとニコの方へ向く。
(――今!)
「行くわよ!!」
リビアは立ち上がり、手板を操作してぬいぐるみを走らせた。
ぬいぐるみたちが、砲撃の影響で動きが緩慢になるシナワニにとびかかる。
瞬間、すべてのぬいぐるみが、頭部、胴体、四肢とバラバラになった。
それぞれが意思を持っているかのように動き、シナワニの周りをとび、紐を伸ばしていく。
リビアが手板を引っ張ると、紐はシナワニの体にくいこんだ。