極彩色のクオーレ
レムリアンが、声も出さず倒れる。
「レムリアン!?」
「くそっ!ニコ、急げ!」
「はい、2人とも離れてください」
ニコは服を胸のあたりまで引き上げ、その腹部に大きな砲口が現れた。
そこへ熱が集まり、奥で臙脂の光が揺れる。
砲口から、橙色の炎が水鉄砲のように吐き出された。
炎は伸びてきた触手を焼き、シナワニの頭部に激突する。
必要最低限の範囲が燃え始めたのをみてから、ニコは火炎放射器を止めた。
リビアが操作したのか、ぬいぐるみのパーツたちが主の元へと帰っていく。
それを見届けていると、人の身体が焼けていく幻を、漂っているはずのない臭いを感じた。
首をふるふる振って、追い払う。
「キュウウウウゥゥゥゥ………」
シナワニが甲高く鳴いたが、それは徐々に小さくなっていき、途絶える。
やがてその巨体が岩場に倒れ、黒ずんだ頭はあっという間に委縮していった。
熱されている胴部も、どんどん干からびているかのように縮んでいく。