極彩色のクオーレ





リビアの両肩を掴み、傷だらけの顔を覗きこむ。



「らしくねえぞ、そんな弱気でやけっぱちなこと言うなんて。


……何かあったのか、言ってみろよ」



人形職人でもない、四年も顔を合わせていなかった自分に、彼女を励ませるかどうか分からない。


おそらく無理だろう。


けれど、幼友だちのこんな姿を見た以上、放っておくことはできなかった。


俯いていたリビアは、ふいに顔を上げると、ラリマーの目をみてくすりと笑った。


びっくりするぐらい優しい笑み。


だが、うっすらと記憶に残っているものだ。



「あんた、かっこいいわね」


「は?」


「久しぶりに会って相変わらずフラフラしていたから、見た目は成長していても中身はガキだと思ってたけど……。


なんだ、ちゃんと育ってるじゃない」


「こんなときにまで憎まれ口叩くな」


「違うわ、本心よ」



リビアが立ち上がり、スカートの裾をはたいた。


土埃はほとんど落ちていないが、あまり気にしていない。


ラリマーも腰をあげた。




< 539 / 1,237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop