極彩色のクオーレ
リビアの両肩を掴み、傷だらけの顔を覗きこむ。
「らしくねえぞ、そんな弱気でやけっぱちなこと言うなんて。
……何かあったのか、言ってみろよ」
人形職人でもない、四年も顔を合わせていなかった自分に、彼女を励ませるかどうか分からない。
おそらく無理だろう。
けれど、幼友だちのこんな姿を見た以上、放っておくことはできなかった。
俯いていたリビアは、ふいに顔を上げると、ラリマーの目をみてくすりと笑った。
びっくりするぐらい優しい笑み。
だが、うっすらと記憶に残っているものだ。
「あんた、かっこいいわね」
「は?」
「久しぶりに会って相変わらずフラフラしていたから、見た目は成長していても中身はガキだと思ってたけど……。
なんだ、ちゃんと育ってるじゃない」
「こんなときにまで憎まれ口叩くな」
「違うわ、本心よ」
リビアが立ち上がり、スカートの裾をはたいた。
土埃はほとんど落ちていないが、あまり気にしていない。
ラリマーも腰をあげた。