極彩色のクオーレ
そこでようやく、ラリマーは思い出した。
3年近く前に訪れた、大陸の東部に追いやられるような格好で形成された街だ。
足を踏み入れると街のいたるところに石像を見つけ、石彫が盛んなのかと思っていた。
まさか元は人間だとは、話を聞いて身体の半分以上が蝕まれている患者を目にするまで、とても信じられなかった。
石像病は、発症してから早くて1ヵ月、遅くても3年で、全身の石化が完了すると教えられた。
それを考えれば、リビアはかなり延命できるらしい。
「もしかして、レムリアンを捨てた理由は、そっちがでかいか?」
リビアは答えない。
その重苦しい沈黙が肯定を示していた。
自分を抱くように両腕に触れる。
「あたしは……いつか、あの子を置いていく。
あの子はあたしに似て諦めが悪いから、どうにかしようと必死で調べるんだと思う。
あたしに似なくてすごく優しいから、もうどうすることもできないことが分かれば、自分を責める。
あたしが死んでからも、きっと……」
「だから、あいつを突き放したのか?」