極彩色のクオーレ
尋ねてから、ラリマーは自分が少し責めるような口調になっていたことに気づいた。
唇を強く噛むが、出してしまった言葉はもう戻らない。
リビアは少し歩き、そこに真っ直ぐに立つ木の幹に触れた。
「あたしは、あたしが造った人形たちを不幸にさせたくない。
ゴーレムは造っていたけど、病気が分かってからはすぐに止めたわ。
だから、人間みたいに感じて、動いて、喋って、考えるのはレムリアンだけ。
あたしが死んで悲しい思いを持たせてしまうなら、そうなる前にあの子を突き放してしまおうと思ったの。
『完璧』なものしか愛せない、とっても嫌な女になろうって」
レムリアンが『完璧』からほど遠いのは、自分自身の技術力のせい。
けれどもリビアはそれを棚に上げ、彼に辛く当たった。
嫌な女を演じた。
そうすればいつか、レムリアンは自分から離れて行くと思った。
自分から遠ざかって、優しい心のあって長生きできる誰かを新たな主として選べるように。
そうして自分のことも忘れてしまえば、彼の苦しみや悲しみはきっと少なくなる。
本当は『完璧』など、求めていない。
なぜならレムリアンは、17歳のリビアにとっての『完璧』だったから。
その心も偽り、彼にも嘘をつき続けてきた。