極彩色のクオーレ
辛くないわけがない。
レムリアンはリビアにとって、かけがえのない存在だ。
冷たい言葉を浴びせて意地悪な態度をとり、彼が肩を落として家をあとにする姿に、いつも胸を痛めていた。
止めることはできなかった。
そうしないと、いちばん悲しい思いをするのは彼だから。
『ごめんね、ごめんね、レムリアン……』
毎晩一人で泣いていた。
短い命に対してではない、大切な人を傷つけることしかできないことに対して。
こうなってしまったのもすべて、病に侵された自分のせいだ。
それなのに、レムリアンは自分の偽りの望みのために、必死で動き回っていた。
単身で、こんなにも危険な場所へ乗り込んでいた。
(あたしではダメなの、レムリアン。
もう、あたしに優しくしないで……あたしは、あんたにふさわしくない職人だから……)
「うーん、分からなくもないぜ、お前の気持ち。
だけど、本当のことを話してやるべきじゃねえの?大切な相手だったら尚更。
もしレムリアンがお前のことを嫌いになって別の誰かのゴーレムになったあとに、お前の真意を知るってことも有りうるだろ?
そのときにお前が墓の下にいたら、そっちの方がよっぽど辛いぜ。
オレはそう思う」
「でも、このことを話したらレムリアンは……」
あたしから離れてくれない。
言いかけた言葉を飲み込んで、リビアは俯く。
そんな様子のリビアから視線を外し、ラリマーは頭の後ろで腕を組んだ。
「悩むところだよな〜。
――でも、迷う必要はないみたいだぜ」
「え……っ!?」