極彩色のクオーレ





いっそ怒鳴ってくれた方が楽だった。


だが、出してしまった言葉はもうどうしようもない。


むしろ突発的に出てしまった言葉であるから、これが本心に違いないと開き直るしかなかった。


そうしておかないと頭が痛くなってくる。



「あんま認めたくねえけどよ……タンザって、頭いいだろ?


俺みたいな大雑把が考えたことの抜け漏れとかよく気づいてくれるし、どうすればこっちに有利になりかつ不平等な契約にならないのかをその場で判断できるし。


神経質でうざってえって感じることは山ほどあったけど、そのおかげで危ない目に合わずに済んだことだってある。


バカな俺には真似できねえよ」



どう喋れば伝わるかが分からなくて、考えながらになってしまい、自分でも歯切れが悪いと感じる喋り方になってしまう。


自分の頭の悪さとボキャブラリの乏しさに情けなくなるが仕方ない。


とにかく、タンザに本音を正しく伝えたかったのだ。


話すことにこんなに必死になるのは、こんなに言葉に悩むのはいつぶりのことだろう。



「俺もそうなりたくていろいろやっていた時期はあったけど、でも無理だった。


今考えてみればどんな無い物ねだりだって話だよな。


だから、俺にないものをいっぱい持っているやつに勝てばいいんじゃないのかなって。


そうなれば、俺は羨ましいって思うやつよりずっと上だって証明になる。


まあ、お前にだけは負けたくないって気持ちは、ガキの頃から健在だけいててててててて」




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