極彩色のクオーレ





「なんだよその顔」


「いや……お前が吐く科白だとは思えねえな。


どっかで頭強く打ったか?


お前も医者に診てもらった方が良かったんじゃねえのか?」


「ラリマーと違って大人なんですよ、セドナは」


「んなっ!?」



真顔で突っ込むニコに、セドナが大きく何度も頷く。


するとラリマーがかなりショックを受けたような反応をした。


無効になった勝負に対してただ文句を口にするラリマーと、その中で得られたものに気づいているセドナ。


どちらが大人なのかは、誰が見ても明らかであろうに。


反論しようと口を動かしかけたラリマーを無視して歩き出し、ニコはセドナに尋ねた。



「セドナ」


「んあ?」


「少し引っかかっているんですけど、あの二人は、お互いに歩み寄ったと言えるんですか?


今までと同じようにケンカをしているようにしか見えませんでしたが」


「は?なーに言ってんだよ。


どう聞いても同じじゃなかっただろ」



意味が分からず、ニコは首を傾げてそれを伝えた。


外見は人間そっくりなのに、こういった複雑な部分に対する理解力は少ない。


初対面の頃に比べれば成長してはいるが、まだまだである。




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