極彩色のクオーレ
正面から夕陽を浴びているから、世界が橙と黒の二色だけに見える。
セドナは片足だけで立ち、地面と同じ色に変化した道標の上をぴょんぴょん跳ねた。
長く伸びた影が、彼の動きに合わせて軽快に踊る。
「アレがきっかけになったからこそ、あいつらは本当に思っていることをストレートに口にできたんだろうな。
聞いているこっちまで恥ずかしくなってきたから、言っていた当人たちはよっぽどだったろうよ」
「確かになー。
『俺はお前に憧れている』なんて、そうそう口にできる科白じゃねえ」
「そうなんですか?」
キシシ、と八重歯を見せて笑うラリマーの隣で、ニコがきょとんとする。
何となく予想できていた反応なので、セドナは特に驚かなかった。
その発言は拾わずに、話を続ける。
「先にハックがそういうこと言ったから、タンザもひねくれながらもって感じで話したんだろうな。
どこまでもお互いに素直じゃねえなー、あいつらって」
「えっと……ただ仲が悪いという関係ではない、ということですか」
「ニコ、ケンカすることが必ずしもイコール不仲につながるわけじゃないんだよ」