極彩色のクオーレ
セドナの言葉に、ニコが意外という表情を浮かべた。
彼の中では、そういう等式が恒常的に成り立っているらしい。
立ち止まってセドナをまじまじ見つめているから、相当な衝撃を受けたのだろう。
「……初耳です。犬猿そうな仲良しって、初めて見ました」
「うーん、タンザとハックみたいな関係のやつはそう見られないけどな。
でも、珍しいってほどでもないと思うぞ」
「なるほど……。人間って、奥が深いんですね」
「当たり前だ、単純明快じゃないのが、人間のおもしろいところだ」
ラリマーが言うと、妙な説得力があった。
4年半諸国を旅して、そこにいる様々な人間を見て関わってきた彼だからこそなのだろう。
ただ単に放浪してきたわけではないようである。
「友達って、必ずしも仲良しこよしじゃないんだな。
あいつらを見ているとよく分かる。
ああいう形の仲の良さって、疲れそうだしめんどくさそうだけど、悪くはない。
遠慮なく本音を言って、とことんケンカして、そうやって分かりあっていく感じがさ」