極彩色のクオーレ
「父さんのこと、思い出しちゃって」
「親父さんを?」
「うん……みんなが無事でよかったなって思って。
父さんみたいに、森の中で何かあって動けなくなったり、死んじゃったりしたら……。
あっ、ご、ごめん!こんなこと話して……」
暗い雰囲気になっていることをようやく自覚したのか、我に返った様子でティファニーが謝る。
ニコと異なり詳しいことを知らないセドナとラリマは、戸惑いの表情を浮かべた。
「い、いや、謝らなくていいよ。
俺の方こそ、なんか、悪い」
「ううん、セドナは悪くないよ、勝手に私が思い出していただけ。
でも良かった。
ハックが大ケガしちゃったからあまり良くはないけど……誰も取り返しのつかないことになったりしなくて、本当に良かった。
キマーダさんたちに勝負のことを教えてもらって小屋で待っていたときは、ずっとハラハラしてたの。
私の気づかないところで、みんなの身に何かあったらどうしようって」
どうやら相当心配をかけさせていたようだ。
セドナとラリマーは罪悪感に駆られる。
ニコがスッと頭を下げた。