極彩色のクオーレ
* * *
「――はいよ、おっちゃん。修理終わったぜ」
すっくと立ち上がり、その青年は工具をくるりと回して腰のポーチにしまった。
丈夫な材質のキャスケットを深くかぶり直す。
大破していた荷車がきれいに直り、持ち主の狩猟頭とその部下たちは目を輝かせた。
「うおお、すげえ!木端微塵レベルに壊れていたのが……」
「むしろ壊れる前よりも良くなってませんか?
めちゃめちゃすごいですよ……コレが」
若い狩猟家がやや青ざめながら親指と人差し指でつくった輪を上へ向ける。
同じくらい青くなった狩猟頭を見て、青年は笑って手を振った。
「そんながっぽり貰わねえよ、おっちゃん。
おれが勝手に修理したも同然だし、あ、でもちょっとは欲しいかな~。
おれもあのじーさんも、今貧乏なんだよ」
「ああ、もちろんだ。
村までまだまだあるのに落石にやられて動けなくなって、おまけにケガ人も出ちまって。
立ち往生していたところを助けてくれたのがあんたらだ。
できる限りの礼はさせてもらう」