極彩色のクオーレ
猟師たちが頷き、離れたところで休んでいる仲間を振り返った。
崖上からの落石に巻き込まれ、大小さまざまなケガを負ってしまったのである。
彼らを治療しているのは青年と一緒にいた、やや長い灰色の髪を襟首で一つにまとめた初老の男性だった。
医術に詳しいらしく、患者の傍らに道具を並べて、適切な処置を行っている。
誰も傷が悪化してしまう心配はなかった。
青年は黒のロングコートを脱ぎ、老人の方へ歩いて行く。
「じーさん、どうだ?」
「ああ、心配することはない、みんな後遺症が残るような傷ではないよ。
荷車が直ったのであれば、あともう少し休めば出発できるかのう」
ケガ人をしっかり休ませる間、崖下から移動した狩猟頭は簡易テーブルを出し、見習いにお茶と軽食を用意させた。
老人は丁寧に頭を下げ、青年は軽く手を挙げてそれをもらう。
「いやあ、本当に助かった。
あんたらのおかげで、夜までには村に着きそうだ」
「夜って、まだそんなに走るのかよ。
何と言う村なんだ?」
「ファイア村、生物資材の村だぜ」