極彩色のクオーレ





リビアにズバッと言われて、セドナの顔が引きつる。


ぱくぱくと口を動かしてはいるが、声にならないほどの衝撃を受けたようだ。



「ぼ、僕は分からなかったよ、セドナ」



ケセラがそんなことを言う。


本人はフォローのつもりで口にしたのかもしれないが、微妙である。



「レムリアンも、分からなかったでしょ?」


「あア、気づかなかッタ」



レムリアンがこくりと頷き、その反応にケセラが嬉しそうに何度も頷き返した。



「そ、そうだよね。ほら、セドナ、レムリアンも知らなかったって」


「でも、今はちゃんと分かっただろ?


セドナがティファニーのこと好きだって」


「……うん。ごめんね、セドナ」



ギベオンにいじわるな質問をされ、ケセラがしょんぼりして答えた。


目尻に涙を浮かべて俯いてしまう。


正直で素直なのは素晴らしいが、こういう場合では嫌味よりもキツい反応である。


無自覚なのが余計にだ。


ラリマーがまた吹き出した。




< 700 / 1,237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop