極彩色のクオーレ
「お、いいんじゃねえの、その案。
場合によってはまたセドナが死にかけるかもだけどな」
指を鳴らして、タンザがノートに鉛筆を走らせていった。
セドナの賛否は当然のように一切無視である。
その当人は、今はなにも反応する気が無いようだが。
「それじゃあこの案は採用ってことで、あとで細かく決めていこう。
あとほかに準備しなくちゃいけないのは……
とりあえず料理とプレゼントと会場、てところかな」
「飾りつけもあるわよ」
「え、からくり仕掛けてもいいのか?」
「ギベオン、それは飾りじゃない、罠という」
「ケーキだろ、バースデーケーキ」
「あ、そうだったな。
それよりハック、その辺でケセラを離してやってもいいんじゃねえのか?
猿じゃあるまいし、いつまでもそうしていたらそのうち泡吹くぞ」
「おっといけねえ」
言われてハックがぱっと手を離す。
解放されたケセラは「ぷはあっ」と息の塊を吐き、少しだけむせた。
その薄い背中をギベオンがぽんと叩いた。