極彩色のクオーレ
言わずもがなの二人のやり取りから顔をそらし、ハックが続ける。
「まあ、とりあえずケーキはフルーツメインにしようぜ。
そんで料理はどうする?」
「料理ならあたしに任せなさい」
リビアがふふんと得意げに鼻で笑った。
それをラリマーが大声で笑い飛ばす。
「お前が、料理?お前が?冗談言うんじゃねえよ、リビア。
オレはお前のひどい腕、よおっく覚えてるぞ。
1回だけヒーラーと一緒に食わせてもらったけど、人間が食べるような代物じゃねえ」
「はあ?意味わかんないんだけど。
トマトと小豆のあんかけマシュマロパスタ、なかなか上手くできてたでしょ?
豚肉のチョコ和えも、すっごく美味しく作れていたわよ」
にこやかに言うリビアの隣で、味でも想像したのだろうか、ギベオンがうええっと顔を歪めた。
セドナもケセラも、タンザもハックも、あからさまではないが嫌そうな表情になる。
当時を思い出したのだろうか、ラリマーが背もたれの上部に額をくっつけて下を向いた。
こいつに任せたら、パーティーが悲惨なことになる。
全員がそう思ったとき、リビアの肩にレムリアンの手がぽんと載せられる。