極彩色のクオーレ
セドナが言いながら部屋をぐるりと見回す。
誰からも異議が出なかったので、タンザはギベオンの名前も書いた。
ノートを覗きこみ、ハックがその下にある分担を読む。
「次はケーキ担当か。料理と一緒でもいいんじゃねえのか?」
「いいや、どちらか片方に集中した方がいいと思うぜ。
分けた方がいい、絶対に」
「なんでそんな大真面目に言ってんの、ラリマー。
でもその通りだね、ボクとレムリアンだけで料理にケーキまで作るのはちょっと大変かも」
「なら、ケーキは俺がやろうかな」
タンザが鉛筆を持ちながら挙手する。
これまた意外な立候補者に、ラリマーが首を傾げた。
幼馴染を指差してなぜかハックが得意げに笑う。
「見えないかもだけど、こいつ、お菓子作りが得意なんだよ」
「え、本当に?見えない…」
「お菓子作りが得意な成人男性って、ちょっと…」
微妙な、少なからず良く思っていない反応を見せる女子組をタンザが睨む。
「なんだよその偏見は、男の料理人だって普通にいるだろ。
お菓子作るのが好きな男がいたっていいじゃねえか」