極彩色のクオーレ





セドナが言いながら部屋をぐるりと見回す。


誰からも異議が出なかったので、タンザはギベオンの名前も書いた。


ノートを覗きこみ、ハックがその下にある分担を読む。



「次はケーキ担当か。料理と一緒でもいいんじゃねえのか?」


「いいや、どちらか片方に集中した方がいいと思うぜ。


分けた方がいい、絶対に」


「なんでそんな大真面目に言ってんの、ラリマー。


でもその通りだね、ボクとレムリアンだけで料理にケーキまで作るのはちょっと大変かも」


「なら、ケーキは俺がやろうかな」



タンザが鉛筆を持ちながら挙手する。


これまた意外な立候補者に、ラリマーが首を傾げた。


幼馴染を指差してなぜかハックが得意げに笑う。



「見えないかもだけど、こいつ、お菓子作りが得意なんだよ」


「え、本当に?見えない…」


「お菓子作りが得意な成人男性って、ちょっと…」



微妙な、少なからず良く思っていない反応を見せる女子組をタンザが睨む。



「なんだよその偏見は、男の料理人だって普通にいるだろ。


お菓子作るのが好きな男がいたっていいじゃねえか」




< 708 / 1,237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop