極彩色のクオーレ
「下手の横好きってことわざ、知ってる?」
「言ってくれるじゃねえか、リビア……。
そんならとびっきり上手いケーキつくってやるからな。
上手すぎて腰抜かすんじゃねえぞ?」
「へえ、あたしを満足させられるとでも思ってるの?」
「何を張り合ってんだよ、二人とも。
それに、パーティーの主役はリビアじゃなくてティファニーだぜ。
リビアが喜んでもあいつが満足しなきゃ意味ないだろうが」
「セドナの言う通り。
それにリビアの好みに合わせたら、ティファニーが泡吹いて気絶するぞ?」
ラリマーがケラケラ笑ったが、リビアに睨まれた瞬間、テーブルにあったお盆を盾にして防御する。
確かにそうだなと呟いてノートに自分の名前を書こうとしたタンザの袖を、ケセラが遠慮がちに引っ張った。
「うん?どうした。
心配しなくても、俺はどっかの誰かさんのような味音痴じゃねえからな。
ちゃんと上手いケーキ作れるぞ」
「あ、うん、心配はしていないけど……。
僕もケーキ、一緒に作ってみたい」
「おおっ!ケセラ、お菓子作りに興味あんのか!?」
「ちょっとだけたけど。
料理とかも、今のうちに練習して出来るようになりたいなって思って…」