極彩色のクオーレ
「へえ、そんな言い伝えが残る町があんのか。
お前の親父さんの故郷ってどこなんだ?」
珍しい話に好奇心が刺激され、ラリマーが質問する。
答えかけたケセラの隣で、少しバカにしたようにギベオンが笑った。
「なにソレ、そんなのよくある気象現象の一つじゃん。
それを解明する技術がなかったから、当時の人間が神様として捉えてただけの話でしょ。
そんなの信じてんのかよ、だっさい」
「だ、ださいって……」
「気にすんな、ケセラ。
そういう言い伝えの類いは、先人の教えとしてファイア村にもいっぱい残っている」
「ああ、おれもタンザもガキのときからよく聞かされてたよ。
それを非科学的とか言ってバカにする奴にはバチが当たるからな」
落ち込むケセラを、地方出身の二人が励ます。
だが、ギベオンは興味なさそうにふわりとあくびをした。
「別に神様とか信じないからいいけど。
それよりラリマー、これでやることは終わり?
ならこの場さっさと締めてよ、ボク早く帰って罠つくらなきゃだからさ」
「おお、忘れてた」
発案者が大きく手を鳴らし、椅子の上に立ち上がる。
「よぉし、これでやることは全部決まったな!」