極彩色のクオーレ
「おいニコ!ちょっと手伝え!」
「はい」
ニコにティファニーの荷物を持たせ、セドナはティファニーを支えて部屋に入る。
冷蔵庫に突っ込んであった氷嚢に氷を詰め、それを彼女に渡した。
額に当てながら、ティファニーが部屋の中をきょろきょろする。
「セドナの家、来るの初めてだなあ。
ニコ、どんな部屋なの?」
「そうですね……ティファニーの家よりは狭いですよ」
「当たり前だ。てか、俺お前にここ教えたことあったっけ?」
「ううん、『レイシ』の女将さん。たまたまお肉屋さんで会ってね。
ギベオンやタンザが向かっているのを見たって教えてくれたの。
そうしたらここまで案内してくれたんだ、ほら、お菓子買って来たんだよ」
ニコから荷物を受け取り、ティファニーはそこから箱を取り出した。
焼き菓子の甘い香りがふわりと漂う。
「ちょっと多かったかなって思ったけど、ラリマーもリビアもいるみたいだし、丁度よかったね」
「それも女将さんから聞いたんですか?」
「ううん、2人の声が聞こえたから。
ケセラとハックの声も何となく分かったし、リビアがいるってことはレムリアンもいるし」