極彩色のクオーレ





両耳を押さえながら、ケセラが涙目で頷く。


視線が自分に集まっていることを感じたティファニーが、またセドナたちの方へぐるりと顔を向ける。



「……もしかして、聞いちゃダメだったかな?」


「あ、いや、そんなことねえよ!ただ」



また焦ったセドナの口を、ハックが素早くふさいだ。


身体ごと拘束し、ティファニーに背を向けて耳打ちする。



「バッカ!お前はもう絶対に口開くな!


お前が口開いたらどんどんボロが出るのが目に見えてんだから!」



セドナはこくこくと小刻みに頷き、解放してもらえた。


代わりにリビアが言う。



「ちょっとした勉強会よ」


「勉強会?何の?」


「……ニコの!ニコの構造とか、ね!」



誤魔化すには少々厳しいものだったが、必死なリビアの気迫に負け、心の中で首を傾げながらもみんなは口裏を合わせた。


パーティーの主役に気づかれないようにしたいのは、全員同じである。


ニコが余計なことを言わないよう、ラリマーがこっそり耳打ちし、ケセラとレムリアンにはギベオンが黙っているように指示した。




< 722 / 1,237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop