極彩色のクオーレ
両耳を押さえながら、ケセラが涙目で頷く。
視線が自分に集まっていることを感じたティファニーが、またセドナたちの方へぐるりと顔を向ける。
「……もしかして、聞いちゃダメだったかな?」
「あ、いや、そんなことねえよ!ただ」
また焦ったセドナの口を、ハックが素早くふさいだ。
身体ごと拘束し、ティファニーに背を向けて耳打ちする。
「バッカ!お前はもう絶対に口開くな!
お前が口開いたらどんどんボロが出るのが目に見えてんだから!」
セドナはこくこくと小刻みに頷き、解放してもらえた。
代わりにリビアが言う。
「ちょっとした勉強会よ」
「勉強会?何の?」
「……ニコの!ニコの構造とか、ね!」
誤魔化すには少々厳しいものだったが、必死なリビアの気迫に負け、心の中で首を傾げながらもみんなは口裏を合わせた。
パーティーの主役に気づかれないようにしたいのは、全員同じである。
ニコが余計なことを言わないよう、ラリマーがこっそり耳打ちし、ケセラとレムリアンにはギベオンが黙っているように指示した。