極彩色のクオーレ
ティファニーが急いで頷く。
真っ赤になって早口で言うリビアを見て、タンザとハックはこっそり耳打ちをし合った。
「リビアのあれ、絶対に素だよな」
「ああ、ある意味助かったぜ。
あいつがあんな風に喋り出したら何も返せないし、疑おうとも思えないだろうしさ」
「嘘が嘘に見えなくなるよな。
俺まで『勉強会してた』って気分になる」
「奇遇だな、俺もだよ」
ファイア村の幼馴染は顔を見合わせてにやりと笑ったが、リビアに首根っこを掴まれたので急いで真顔に戻した。
「それで、みんなでどんな勉強をしていたの?」
「ええ~っと、今からニコの羅針盤を見ようって話だったんだ。
おらニコ、さっさと服脱いで合成樹脂膜剥げ!」
ギベオンが乱暴にニコの腕を引っ張って、服の裾を掴んでまくりあげる。
ニコは数回瞬きをして、素直に左胸の合成樹脂膜をめくった。
そこに内蔵されている瑠璃色の羅針盤に、ティファニーとレムリアン以外の目がくぎ付けになる。
特に中心軸から伸びている針の多さには、驚きを隠せないようだ。
リビアが感心したように言う。