極彩色のクオーレ
「驚いたわ、あたしが見せてもらったときよりも増えてるじゃない」
「えっと1、2、3……え、17本も!?
ゴーレムって、こんなに心の針を持てるの?」
「普通は1、2本が限界だ。
見習い職人でもそんくらいは知っておけよ、バカ」
ギベオンに厳しく言われ、ケセラがソファで膝を抱える。
まあまあとギベオンをなだめながら、2人の間にハックが座った。
タンザから質問され、ニコは自分の羅針盤の構造について簡単に説明していく。
それをケセラやハック、ギベオンだけでなく一度聞いたことのあるラリマーとリビアも食いつくように聞き、タンザは熱心にメモを取っていた。
説明を聞き終わってから、ティファニーがニコに尋ねる。
「そんなにたくさん増えたの?」
「はい。ルースに来てから、9個の”心”を覚えられました。
ここにいるみんなのおかげで」
薄荷色の瞳が、”心”を教えてもらった皆を映す。
そのことを本人から伝えられていない者は、不思議そうに互いの顔を見合った。
ニコは再び、自分の羅針盤を見つめた。