極彩色のクオーレ
「なあ、この針はなんの……」
セドナが尋ねかけたとき、通りの方からざわめきが聞こえてきた。
この街ではあまり聞き慣れない音である。
ラリマーが椅子から立ち上がり、窓に近づいた。
「おっ、なんだなんだ?」
「あ、もしかしたらあの人が狩りから……」
ティファニーが説明する途中、バタンとドアが派手な音をたてて開閉した。
全く説明を聞いていない様子である。
「ったく、あいつは本当に子どもなんだから。
ケセラとギベオンはあんな大人になったら」
「えっ、狩りから戻ってきたのか!?
今度は何を捕まえたんだ!?
おいケセラ行くぞ、早く見に行こう!」
「ひぇっ!?」
意外にもギベオンがはしゃいでいた。
頬を紅潮させ、困惑しているケセラの腕を引っ張り、ラリマーを追いかけるように外に出る。
ケセラの悲鳴が遠ざかってから、ハックが数回瞬きした。
「……あいつがあんなに食いつくなんて珍しいな。
さすが罠職人、てところだな」
「どうする?俺らも見に行くか?」
「ああ、ギベオンほどじゃねえけど、俺も獲物がちょっと気になるからな。
噂通りの腕前かも見てみたいし」
タンザが頷いてセドナたちを見る。
彼らも見に行くことにし、結局全員が大通りへと向かった。