極彩色のクオーレ
「あれ、どこに落としたんでしょうか…?」
「そのバンダナって、コレのこと?」
ふいに背後から声を掛けられた。
前に立つセドナたちの表情が固まる。
そちらを向くと、そこにはセイクリッドが立っていた。
片手には龍の鱗模様のバンダナを持っている。
「あ、はい、それです」
「そうか、良かった。
いやあ、見事な動きだったよ、僕も見入ってしまいかけた。
……このバンダナ、側頭部が千切れているんだけど、君はケガをしていないか?」
確かに、受け取ったバンダナは右側が破けていた。
ニコは髪の根元をさぐり、小さな亀裂が入っているのに気付く。
それを取り出した工具で素早く直した。
「全然気づきませんでした……いつの間にぶつけたんだろう。
ありがとうございます」
ニコは軽く頭を下げる。
しかしセイクリッドはなにも言わず彼を見ていた。
再び視線が交わってから、ため息まじりに呟く。
「これは驚いた……君はゴーレムなのか?」
「ああ、はい」
ニコがのんびり返事をすると、セイクリッドが彼に顔を近づけた。
至近距離でまじまじとニコを見つめる。