極彩色のクオーレ





タンザとハックにそれぞれげんこつを落としてから、リビアがティファニーの頬を軽く引っ張った。


白いきめ細かい肌が伸びる。


ちなみにギベオンは道端に隠してあった紐を引いて仕掛けを動かし、どこからともなく飛んできた大量の枯れ葉がタンザたちにかかった。



「ひはい、ひはいよ、りふぃあ」



ティファニーがリビアの手の甲を持って訴えるが、彼女は笑顔のまま続ける。



「すっごいじゃん、ティファニー!


セイクリッド王子、今絶対にあんたに一目ぼれしたわよ!


もしかしたらクロアにも負けないんじゃないの?」


「異国の王子様に惚れられるなんて、そうそうあることじゃないよな。


玉の輿ってやつに乗れるかもしれないよ」


(あ、だからギベオン、あのとき『落ちたな』って言ったんだ……)




ケセラは理解したが、また殴られると思ったので黙っていた。


二人の話を聞いていたセドナが、心なしか悲しそうな雰囲気を背負う。


タンザとハックは顔を見合わせると、セドナの後頭部を叩いた。


ラリマーが顔と手を同時に横に振る。



「ティファニーがあの優男王子サマとか?


ないない、あり得ないな。


というか無理だろ、現実的にさ」


「はあ?なんであんたがそんなこと言うのよ、バカラリマー」


「逆玉の輿にも乗れなさそうだし、女を輿にも乗せられないような奴が言える科白じゃないよね」




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