私の意地悪な旦那様


こ、これが噂の陣痛ってやつか………!


痛みに動けなくなる。

医師に言われていたように、時計を見て時間を確認する。


痛みが収まった時間も確認し、はぁ。と一息ついた私は功希に電話を入れた。



「もしもしー?」

『なんかあったの?』


「さっき初めて陣痛来たよー!」


そう言えば、ガタガタと功希の後ろで音が鳴るのが聞こえた。


『はっ!?おまえほんとバカ!!今から帰るから待ってろ』


ぷちり、と切れた電話に功希がかなり慌ててたのが分かる。

めずらしいなー、なんて暢気にしていれば、またしても激しい痛みが私を襲った。



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