私の意地悪な旦那様
「………ごめん」
耳元で呟いた言葉に、驚いて後ろを向く。
思いの外近かったその距離に慌てて顔を反らそうとするけれど、それよりも早く額に小さな痛みが走った。
ごつん。とお互いの額がぶつかる。
「………でも、莉乃も莉乃だよ。言うだけ言ってすぐ切るとか、さすがに思うところはある」
「ご、ごめんなさい」
離れない距離にたじたじになりながらも、言葉を紡ぐ。
功希の息づかいが直接肌に伝わってきて、どきどきと心臓が高鳴った。