yellow flower
「な、中浦!?なんで!?」
同じバスケ部の菜波が慌てて玲のそばに行った。
そういえば菜波は前に中浦が好きだったと言っていた。
中浦の話題には何かと敏感でわかりやすい。
「え、いや、なんでって言われても…」
玲は少し顔を赤くしてうつむいた。
「……っ…」
明らかにショックをうけた顔をして黙ってしまった菜波にかわって、あたしは玲に聞いた。
「中浦と付き合ってんの?」
「付き合ってる…ってわけでは、ないよ」
それを聞いた瞬間菜波の顔ははパッと明るくなった。
「付き合ってないのかあ」
「うん付き合ってな…」
「付き合ってるよ」
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