yellow flower


突然はさまれた声の方を見ると、自転車にまたがった中浦がいた。

「俺ら付き合ってっから。」

「…え…」

菜波の悲しそうな声が小さく聞こえた。

「え、あたしら付き合ってんの?」

「付き合ってっから。つかお前おせぇんだよ」

「ごめんって。アヤたちと喋んの久しぶりだったからさー」

「…まあ別にいいけどさ。ほら行くぞ。乗れ」

玲は言われたとおり後ろを曲げられた荷台に乗った。

「じゃーみんなまたねっ夏休みになったら遊ぼーね!ばいばいっ」

手を振りながら2人乗りで坂を下っていく玲に手を振りかえした。


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