甘い唇は何を囁くか
けど、どこか躊躇ってる。

分かるよ。

けど、いいんだよ。

遼子は唇を舐めて、それからガラにもなく、およそこれまで言ったこともない台詞を言ってみた。

「・・・私を食べて?」

シスカは参った、っていうみたいに苦笑して、そして・・・。

ギシリ

スプリングが鳴る。

ようやく私までたどり着いたあなたは、私の身体をベッドに沈ませた。

ごめんね。

シスカ―。

私、人間で。

私が、最初からヴァンパイアだったら、こんなにあなたを苦しめずに済んだのに・・・。

こうして、あなたの腕の中で安心して抱かれていられたのに―。

「あ…っ・・・。」

ブラのフックを上手にはずされて、それから乳房を柔らかく手のひらで包まれる。

指先の動きが、巧みに遼子のイイトコロを刺激する。

から、自分でも分かる。

くらいに―、感じてしまう。

「ん。あ・・や…ふっ」

シスカは喉を鳴らして囁く。

「胸だけで、そんなに感じる?」

って。

反則だと思う。

そんなにカッコいい顔で、そんなこと言われると、そりゃ益々どうにかなっちゃうでしょ。


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