甘い唇は何を囁くか
「遼子―。」

シスカは、はぁはぁと息を上げている遼子の唇を塞いだ。

どうしようもないくらい、いとおしい。

愛しくて愛しくておかしくなりそうだ。

この指で、この唇で、この身体でー、どれほど愛しても足りないだろう。

だが・・・。

いいのか・・・?

本当にいいのか・・・・?

「あっああっんっシス・・・カぁ」

この身体の下で甘い声を上げる遼子を、この愛しさのままに抱いてしまっていいのか?

だが、自分でももう抑えられない。

抑えられそうにない―。

唇を離し、それから、ゆっくりと遼子の身体を辿るように、下半身へと降りていく。

それから優しく膝を持ち、開いた。

恥らう姿もたまらなく興奮する。

これほどの香り―。

もう、今すぐ体中に噛み付き、血を啜りたい。

いや、駄目だ。

もっと、もっと遼子を感じさせてやる。

甘い音を奏でるその泉に、分け入る。

試しに舌を忍ばすと、遼子は悲鳴のような声を上げて震えた。

可愛い、遼子。

そんなにここがイイのか。

微笑んで、ついばむようなキスを落としていく。

舌先でつついて、それから柔らかく歯をたてる。

神々さえも、欲するだろう愛する者の蜜がとろとろと源泉より湧き出してくるのを見て、もう死んでも良いとさえ思った。

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