甘い唇は何を囁くか
遼子はシスカの髪を掴み、身悶えて喘いだ。

ふるふると首を振って、もう良いと懇願する。

けど、シスカは止められないというようにそこから唇を離さない。

だめ―。

こんなこと、はじめてだ。

「あっや・・・!」

びくんびくん―

体が真っ二つに割れてしまうのではないかと思うような強烈な快感―。

背筋を駆け抜ける痙攣―。

シスカの髪を掴んだまま、びくびくと震えて、それからゆっくりと弛緩させた。

はぁ―はぁ―

こんな―。

体のどこにも、力が入らない。

それよりも、今もなお震えているのが分かる。

シスカは唇を手の甲で拭いながら、ようやく遼子の前に顔を見せた。

微笑んでいる。

まるで、確かめたことに満足した、みたいに充足した顔で。

それが、どこかふてぶてしくって、それなのに、たまらなく愛しい。

「気持ちよかったか?」

かぁっと顔が熱くなる。

もう、それどころじゃないくらい、感じたに決まっているでしょ、って言いたいけど言葉が出てこない。

この人と、身体を繋げたら・・・

どうなっちゃうんだろう

ちょっと、怖い

「遼子・・・。」

シスカは囁いて、ギシッとベッドを鳴らした。

私の上で、膝を立てる。

おなかの上あたりに、シスカの鼓動を感じた。
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