甘い唇は何を囁くか
シスカシスカシスカ・・・

頭の中で何度もシスカの名前を呼んでしまう。

イヤなの。

どうしたって、納得なんかできない。

受け入れられない。

これは、シスカの唇じゃない。

今、私を抱いているのはシスカの腕じゃない・・・。

「ん・・・。」

涙がこみ上げてくるけれど、唇への愛撫は止まらない。

だから、小さく声を漏らしてそっと目蓋を開いた。

ドキン

そこにいるのは、当然だけどシスカじゃない。

赤い目の男。

宗眞。

宗眞は情熱的な目で、私を見つめている。

その射るような獰猛な目つきに、思わず胸が跳ねた。

何だか怖くなって、ふたたび目をぎゅっと閉じる。

宗眞がふふんと笑ったのが聞こえた。

キスの音が響く。

こいつ、いつまでキスしてる気なんだろう。

はっきり言えば・・・キスは上手なんだと思う。

シスカにどんな顔して次に逢えばイイのか分からなくなるから、考えたくないのに。

あ、いいのか、どうせ忘れちゃうんだもんね。。。

くちゅ

ぴちゃって、いう濡れた音をわざと立てるのは、きっと興奮を煽る為の行為なんだろう。

だって、確かに・・・。

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