甘い唇は何を囁くか
シスカの言葉に、がたいの良い店員よりも先に宗眞が吹き出して答える。

「何だって、おっさん、この女の子たちのことに決まってんじゃん。」

ああ、なるほど。

シスカは小さく頷いた。

「これか。」

そう言って、女の顔を見下ろす。

女たちはもうすでに心を支配された顔色で自分を見上げている。

「困るんですよ、うちはそういう店じゃないんで。」

そう言って歩み寄ってくる。

シスカは肩を上げて言った。

「しかし、女が欲しているのだから、仕方あるまい。」

「おっさん、いっつもこんな喰い方してんの?」

「いつもではないが、まぁ珍しい事でもないな。この店ははじめてだが。」

「ふぅん。」

にまりと笑って宗眞が続ける。





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