甘い唇は何を囁くか
ヴァンパイア同士の吸血行為なんて、見たことがない。

聞いたこともないな、そう思いながら

ずっとキスを続けながら歩いて行くふたりの後をついていく。

どうなるのだろうか。

毒が入って死ぬことは・・・なさそうだけれど

何せ、もうすでに毒をもっているわけだからな。

とりあえず興味深いことには違いない。

こいつらは、もうお互いだけと決めているところもあるしな。

―――

遼子が、欲しいと少しでも思ったのは事実だけれど、それでもいいかとも思っている。

どういうことかな。

自嘲気味に笑って、ホテルに入ったふたりを追った。
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