secret act Ⅱ



「どうぞ」と言われローソファーに座りテーブルを挟んで優輝も座った。


『........』


「........」


話があるのは私。
だから、私が話始めなきゃいけないのに言葉がでない。




「............裕美。話したいことって兄貴を好きになったこと?」


沈黙を破ったのは私ではなく優輝だった。


驚き優輝を見ると、苦笑いしていた。


「ちゃんと俺に言いに来てくれたんでしょ?」


涙が出てきた。
私が泣くのは間違ってる。
わかってるのに、涙が溢れる。


『.....ご、めんなさい。』


「......気付いてたよ。兄貴を目で追いかけてたから。
それに、兄貴に勝てないこともわかってた。
1度振られたのに諦めが悪かったのは俺だから気にしなくていいんだよ。
あの時、裕美はきちんと返事をくれたんだから。」


そう言いながら私のそばに来て
「ほら、もぅ泣かないで」と、頭を撫でる。


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