secret act Ⅱ



────そして、15分後



部屋の間にあった襖を開け、30人近い組員さんが集まった。


全員、一度は話したことのある人ばかり。


でも、今の私の姿は見たことのない女。
何も聞かされてない組員さん達の視線は私に集まる。


少しざわついている中、私は切り出した。



私が" 川辺ゆみ "で" 前川裕美 "であり今の姿が素であること。

なぜそんなことをしていたかを話した。

最初は驚いてはいたけど理由を聞くにつれその顔は真剣に。



最後まで黙って話を聞いてた組員さん達は西さんが言ってた通り受け入れてくれた。


組員さん達もいつまでもここにいるわけにもいかず話を聞いた後、私に話しかけまた仕事に戻っていった。


その様子にホッと一息つき、落ち着くまもなく時計を見た。




11時半か....
午後になると会議や外出することが多くなる...


『......今から叔父に電話しますね』

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