甘美な蜜のプワゾン
「ごめん、蘭ちゃん。なんか暗くなった」
「いえ、太郎先輩が謝らないで下さい。知らなかったとはいえ、失礼な事を聞いたのは私なので……」
太郎はしんなりとベンチから腰を上げて、ペットボトルをゴミ箱に捨ててから、蘭に複雑そうな笑みを見せて首を振った。
「なんかさ……何でか蘭ちゃんには嘘つけなかったって言うか……それが、何でかは自分でも良く分かんないだけどね」
その太郎のセリフに右京は少し驚いたような顔をした。
そんな右京が気になっている蘭を余所に、太郎は「行こっか」と先に歩き出してしまった。
慌てて後を追う2人。
「て言うか、蘭ちゃんも混血っぽくない?」
隣に並んだ蘭を、太郎がまじまじと見つめてくる。
その綺麗な目で真っ直ぐ見られると、蘭の心臓は途端に早鐘を打つ。
「分かります? 実はお母さんがクォーターなんです。だから、私は……何て言うんだろう……」
「ワンエイス」
「え?」
突然の右京の声に蘭は驚く。
「クォーターの次は8分の1。だからワンエイスと言うんだ」
「へぇ! さすが右京」
「そうなんですね! 勉強になりました」
2人から誉められ、右京は照れを隠すように眼鏡のブリッジを中指で上げていた。
「いえ、太郎先輩が謝らないで下さい。知らなかったとはいえ、失礼な事を聞いたのは私なので……」
太郎はしんなりとベンチから腰を上げて、ペットボトルをゴミ箱に捨ててから、蘭に複雑そうな笑みを見せて首を振った。
「なんかさ……何でか蘭ちゃんには嘘つけなかったって言うか……それが、何でかは自分でも良く分かんないだけどね」
その太郎のセリフに右京は少し驚いたような顔をした。
そんな右京が気になっている蘭を余所に、太郎は「行こっか」と先に歩き出してしまった。
慌てて後を追う2人。
「て言うか、蘭ちゃんも混血っぽくない?」
隣に並んだ蘭を、太郎がまじまじと見つめてくる。
その綺麗な目で真っ直ぐ見られると、蘭の心臓は途端に早鐘を打つ。
「分かります? 実はお母さんがクォーターなんです。だから、私は……何て言うんだろう……」
「ワンエイス」
「え?」
突然の右京の声に蘭は驚く。
「クォーターの次は8分の1。だからワンエイスと言うんだ」
「へぇ! さすが右京」
「そうなんですね! 勉強になりました」
2人から誉められ、右京は照れを隠すように眼鏡のブリッジを中指で上げていた。