【続】早瀬くん、好き。


「はは、伝説のヤンキーがたかがあの女1人のために全勝無敗の記録を失くすことになるとはな…。

だっせぇ話だ…」



「…ははっ」

弱々しく笑う早瀬くん。


「何がおかしい?」


「そんな全勝無敗の記録…とか、
伝説とか…っ、そんなもの今の俺には必要ねぇー。

ださいかもしんねーけどよ、お前が言う
たかが1人の女を守んなきゃ俺は一生後悔すんだわ…」



早瀬くん…っ。


ポロポロ

涙が頬をつたう。


私って本当泣き虫。


けど、早瀬くんの言葉が嬉しくて、たまらなく愛しくて涙がとまらないの…。



「全勝無敗がなくなるより、女を守らない方が後悔するってことか?」



「…たりめぇーだろ。
比べる意味もない」



「ださくなったもんだ。
ますますムカつくぜ…」



そう言ってまた早瀬くんを殴りだす。



「……ッ」


早瀬くんはもう立てる力さえ残っていないのに。


もう…やめてよ。


やめてよ、このままじゃ早瀬くんが死んじゃうよ…っ。



「やめて、お願いだからやめてよ…っ‼︎」


私の言葉を聞き入れるはずもない。


「おい、バッド持ってこいや」


それどころかとんでもない言葉を発する。


「はい。
…どうぞ」


子分は西田さんにバッドを渡す。





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