【続】早瀬くん、好き。
「早瀬くん今頃女の子に囲まれてるのかなぁ‥」
フリフリのメイド服に猫耳をつけた私はそうポツリと呟いた。
なんか今はメイド服やだ!とかそんなことよりも早瀬くんが気になって仕方ないよ。
「どうしたの?
そんな元気なさげな顔して」
「愛花ぁー。
早瀬くんきっと女の子に囲まれてるよね?⁉︎」
「うーん、そりゃあ顔だけは最上級だからね早瀬。他校からもキャーキャ言われてんじゃないの多分」
や、やっぱりぃいー?
「‥‥早瀬くんフラフラ付いて行ったりしないよね⁉︎⁈」
私より可愛い子なんてうじゃうじゃいる世の中ですもん。
「あははっ。
ないでしょー。あの早瀬が女にノコノコ付いていったりしないって」
愛花は何がおかしいのか知らんがお腹を抱えて笑っている。
「そ、そうだといいけどぉ‥」
なんであんなにカッコイイ人が彼氏なんだろう。
そりゃあ‥多少は性格ひねくれてるとこあるけど本当はお人好しで優しいし。
あんな完ぺきな人、女の子が放って置くわけないよね‥‥。
はあ‥‥。
「‥‥そんなに心配なら少し見てくれば?」
愛花が私をチラッとみてそう言う。
「え‥っ⁉︎
でもお客さん結構いるし‥」
喫茶店は案外繁盛している。
それに‥‥
「1人でなんてムリムリっ‼︎‼︎
女の子怖いもん‥‥っ」
「心春の意気地なし。
女の子怖いなんて言ってたら早瀬すぐ持っていかれちゃうかもよ?」
‥‥早瀬くんが他の女の子に持っていかれる?
もし‥もしも‥そうなったら、
あの可愛い笑顔とか意地悪な顔とか全部私以外の子に向けられるってことだよね。
やだ、やだよそんなの。
「わ、私行ってくる‼︎‼︎
早瀬くんは誰にも渡さないもんっ」
彼女の座は渡さない!
「愛花は行かないの?」
雄介くんいるだろうに。
「あー、別に雄介のホスト姿なんて見たくないし午後一緒に回る約束してるからいいや♪」
なんつぅ‥サバサバ感。
もう愛花さんは私の師匠だよ。