甘い恋飯は残業後に
「……このところ仕事がトラブル続きでうまくいってなかったらしくて……だから、昨日のことは勘弁してやってくれないかって」
わたしは難波さんの問いに素直に答えた。以前なら「何でそんなことを言わなければいけないんですか」とか何とか言って、突っぱねていただろう。
でももう、難波さんには赤裸々にいろいろなことを話してしまった。今更、この件だけを隠したところでどうなるものでもない。
難波さんは「座ったら」と自分が座っている左隣に視線を落とした。わたしは持っていたバッグをまた床に置き、ひとり分の間隔を空けてベッドの端っこの方に座った。
「桑原のことだから、そいつの仕事がうまくいっていないのも自分のせいだとか思ってるんだろ。……違うか?」
全くの図星だった。
あまりに図星で恥ずかしくて、返答しないまま黙って俯いていると「やっぱりな」という声が隣から聞こえた。