甘い恋飯は残業後に
「……わたし、正直過ぎるぐらい正直に話しましたよね、わたしがどれだけ面倒くさい女かって。こんな女、嫌じゃないんですか」
「何だ、そんなことか」
「そんなこと、って」
「面倒なのが嫌なら、そもそも言わないだろ」
彼はにやりと不敵な笑みを浮かべている。
「そ、それに、わたしは千里の妹なんですよ? 後々兄と気まずくなったりとか――」
「千里にはもう話してある」
「えぇっ?!」
あまりのことに、素っ頓狂な声を上げてしまった。
難波さんが兄貴に何をどう話したのか、恐ろしくて問いただせない。
「それだけなら、もう何の問題もないっていうことだな」
「あ、あります! 一番重要なことが」
わたしは、ずっと確かめたかったことを思い切って口にした。
「……美杉さんとは、どうなんですか」
「昨日の電話のことをまだ気にしてたのか」
「それもありますけど……」
「他にもあるのか?」
カフェの前で見た光景が脳裏に鮮明に蘇る。
難波さんは、美杉さんと親しげに話をしていた。彼女と何の関係もないなら、ふたりきりで会っていた理由は何なのか。