適当魔法少女・りおん

少女としての恥じらいを晒したりおん――。


その後で人としての正論を説いても説得力など皆無――本心が漏れたりおんは、ああ言う事で心を落ち着かせ、恥部を覆い隠そうと必死だった――。


ステッキさんも「それ」をわかっていた――だからこそりおんの「渾身」のネタに、「あの」ポーズでネタを返し、りおんを受け止めた――。


静かに流れる時間は、互いの想いをそれぞれに理解するのに必要なものであり、空に聳える下弦の月も、二人の想いが熟成されるのを待つ――――。






「なんか、不思議だよ――――」





「だって、魔法少女なんてなりたくない、向いてないって思ってた――」



「多分、これからもそう思い続けていく――その反面、なってもいいかなぁって感情が、心から沸き上がる――それに気づいてしまったわたし――」


「それが定めなのだよ――りおん――」


「もぅ、また格好つけた言い方で――定めとか、魔法遺伝子とか――そんな事突きつけられたら、選択肢なんて限られちゃうじゃない――」


ぶつぶつと、いじらしい仕草で呟き続けているりおん――少女としての可愛いさが際立つ――。

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