薬指の約束は社内秘で
エレベーターが静かに上昇していく。
二人しかいない庫内でこれからの自分をシミュレーションしてみると、
経営統括室でミスを連発し2週間後にリストラされる自分の姿が透けて見えた。
上の階へと点滅していく回数表示が死刑台――いや、それは言い過ぎだけど。
リストラロードを一歩一歩進んで行くようで、ため息をつく。
そんな私を見た仙道さんが、申し訳なさそうに頭を下げた。
「今回のこと、ごめんなさいね。急なことで驚いたでしょ?」
「えぇ。それは――……はい」
「今頃、藤川さんの上司には人事部から話がいっていると思うし、辞令も回ってると思うけど。
本当はあと2週間後の予定だったの。でも私にも時間がなくて、ごめんなさいね」
そんな風に丁寧に頭を下げられ、「頭をあげてください」と慌てて顔を覗き込む。
斜め下から見てもやっぱり綺麗な顔。
それに美人って、いい香りがするんだなぁ。
なんて、見惚れてる場合じゃなくて!
彼女の言葉にあったキーワードを聞いてみた。
二人しかいない庫内でこれからの自分をシミュレーションしてみると、
経営統括室でミスを連発し2週間後にリストラされる自分の姿が透けて見えた。
上の階へと点滅していく回数表示が死刑台――いや、それは言い過ぎだけど。
リストラロードを一歩一歩進んで行くようで、ため息をつく。
そんな私を見た仙道さんが、申し訳なさそうに頭を下げた。
「今回のこと、ごめんなさいね。急なことで驚いたでしょ?」
「えぇ。それは――……はい」
「今頃、藤川さんの上司には人事部から話がいっていると思うし、辞令も回ってると思うけど。
本当はあと2週間後の予定だったの。でも私にも時間がなくて、ごめんなさいね」
そんな風に丁寧に頭を下げられ、「頭をあげてください」と慌てて顔を覗き込む。
斜め下から見てもやっぱり綺麗な顔。
それに美人って、いい香りがするんだなぁ。
なんて、見惚れてる場合じゃなくて!
彼女の言葉にあったキーワードを聞いてみた。