薬指の約束は社内秘で
初対面の時にも感じたけど、気心が知れた仲というか。
それにしても、あんな絵に描いたような美男美女が四六時中一緒にいて、恋愛には発展しないものなのかな?

ふとふたりの関係が気になったけど、腕時計の時間は昼休みが終わる5分前で、結局何も聞けずにそのまま電話を切った。


仙道さんとの電話を終えた足で経営統括室に戻ると、さっきまで書類に目を通していた葛城さんの姿がなかった。

今日は外出の予定なかったよね。どこに行ったんだろう? 
でも急な予定で出かけるときはメールで指示を送ってくれてるんだよね。

受信メールをチェックすると予想通り新着メールが1通届いていて、カチッとマウスを鳴らしメールを開いた瞬間、心臓が止まった。

いや。それは言い過ぎだけど、危うく止まりそうになった。
< 112 / 432 >

この作品をシェア

pagetop