薬指の約束は社内秘で
プロジェクトの状況や社内の話を少しして、彼に挨拶に来た重役に頭を下げてから、その場を立ち去る。
葛城さんは大丈夫かな?
お皿いっぱいの料理を平らげてから会場を見渡すと、葛城さんがついさっき話をしていた男性と談笑している姿を見つけた。
いま戻ったら邪魔しちゃうかな?
どうしたものかと、しばし迷う。
すると楽しく会話を弾ませている葛城さんの背後に、フラフラした足取りで近寄る存在が視界に入った。
ワイングラスを右手に俯きがちに歩いているのは、葛城さんとやり合ったばかりの田村君だ。
酔っているような危なげな足取りに、「大丈夫かな?」と彼と見つめていると、不意に田村君の視線がスッと引き上がる。
一瞬見えた悪意ある眼差し。
考えるよりも先に、体が動いていた――……
葛城さんは大丈夫かな?
お皿いっぱいの料理を平らげてから会場を見渡すと、葛城さんがついさっき話をしていた男性と談笑している姿を見つけた。
いま戻ったら邪魔しちゃうかな?
どうしたものかと、しばし迷う。
すると楽しく会話を弾ませている葛城さんの背後に、フラフラした足取りで近寄る存在が視界に入った。
ワイングラスを右手に俯きがちに歩いているのは、葛城さんとやり合ったばかりの田村君だ。
酔っているような危なげな足取りに、「大丈夫かな?」と彼と見つめていると、不意に田村君の視線がスッと引き上がる。
一瞬見えた悪意ある眼差し。
考えるよりも先に、体が動いていた――……