薬指の約束は社内秘で
そんな彼をただぼんやり見つめるだけではなくて、何か言いたくて、何か聞きたくて、堪らないのに。
喉の奥に何かが張りついたようになって、上手く声にすることができない。
静かに加速していく鼓動をドレスの上から押さえつけると、葛城さんは私の髪にそっと触れる。
肩を揺らす髪を柔らかい手つきで撫でる仕草に、斜めに傾く伏せ目がちの瞳に、少し前の触れ合いを思い出して、また頬が熱くなるのに、
「俺はスピーチあるから先に行くけど。藤川は口紅と髪を直してから来た方がいい」
葛城さんは仕事モードな口調でそう指示をすると緊張で痺れた私の頭をポンッと軽く叩いた。
髪を整えてくれた彼の指先が離れていく。
これから先にある何かへの期待なのか、不安なのか。
自分でもよく分からない吐息をつく。一瞬の間を置いてから、真剣な瞳が私を射抜いた。
喉の奥に何かが張りついたようになって、上手く声にすることができない。
静かに加速していく鼓動をドレスの上から押さえつけると、葛城さんは私の髪にそっと触れる。
肩を揺らす髪を柔らかい手つきで撫でる仕草に、斜めに傾く伏せ目がちの瞳に、少し前の触れ合いを思い出して、また頬が熱くなるのに、
「俺はスピーチあるから先に行くけど。藤川は口紅と髪を直してから来た方がいい」
葛城さんは仕事モードな口調でそう指示をすると緊張で痺れた私の頭をポンッと軽く叩いた。
髪を整えてくれた彼の指先が離れていく。
これから先にある何かへの期待なのか、不安なのか。
自分でもよく分からない吐息をつく。一瞬の間を置いてから、真剣な瞳が私を射抜いた。